機械工の魅力

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本学の機械工学類で行われている研究分野やカリキュラムなどの魅力的な点を紹介します。機械に入ると分野が絞られる!と勘違いしている人はいませんか?研究室(卒業研究)配属までの流れを見ると、幅広い分野の研究室を専門科目を学んだ後に選べるという自由度の高さがわかると思います!

機械工学類の3つのコース

機械工学類の3つのコースの特徴

本学の機械工学類には機械の新たな創造に関連する分野に関しての知識を修得できる「機械創造コース」と機械工学の基幹分野を習得し、さらに先端工学分野を理解するための知識を幅広く修得できる「機械数理コース」、安全で低環境負荷なエネルギーシステムの実現に向けた技術の高度化と自然との調和に対応できる専門能力を修得できる「エネルギー機械コース」があります。

具体的な授業科目は?

大学の教育では学年が進むにつれて専門性の高い教育が行われます。1年生では大学生として必要な教養あるいは理工系分野で共通して必要な学問を学びます。2年生ではいよいよ機械系の専門科目を学び始めます。とはいえ、機械系というよりは工学系全般の基盤となる学問を学びます。特に機械系エンジニアとし習得不可欠な4つの力学「材料力学」「振動工学」「流れ学」「熱力学」も2年生で学びます。2年後期にはコース配属がありますが、この時点ではいずれのコースでも同様に機械系の基礎科目を履修しています。3年生に入るとコースの特徴(=より身につけてほしい専門性)に沿った科目が展開されています。特に3年生では本学の機械工学類の特徴である「実習系の科目」が数多く開講されており、これまでに学んできた知識を実際に役立てることができます。これについて詳細は後述します。そして4年生になると卒業研究に着手しますが、コースに縛られずに機械工学類のどの研究室にも配属することができることが本学の機械工学類の最大の特徴です。つまり、専門科目を十分に学んだ後に自分の興味のある研究分野を選択することができます。これについても詳細は後述します。

まとめると、2年生まではコースに関係なく機械工学の基礎を学びます。3年生ではどのコースでも機械工学の基礎を上積みした上で、コースの特徴に沿った専門性の高い学問を修得できます。そして、十分に専門科目を学んだ後に、コースの縛りなく研究室(研究分野)を選ぶことができます。

専門科目を学んだあとで幅広い分野から研究室を選択できる!

上記のように本学の機械工学類では非常に幅広い分野で最先端の研究が進めらています。それぞれの研究の詳細は各研究のHPなどで確認して下さい。一見すると、研究室に対応したコースに進んで勉強したほうが良いように思えるかもしれません。ですが、近年の研究というのは複数の学問分野にまたがって展開されているものが多くあります。例えば、知的材料システム研究室では革新的な材料のひとつとして水素吸蔵合金をテーマのひとつとして扱っています。水素吸蔵合金は、エネルギー問題の解決策のひとつとして提唱されている水素社会の実現にむけたキーテクノロジーのひとつです。ですので、「材料」と「エネルギー」のいずれも重要な学問となります。また、流体工学研究室では風力発電を、環境科学研究室では燃料電池をテーマに扱っていますが、「エネルギー」問題の解決に向けて「数理」モデルを使用した研究を行っていますし、場合によっては「ナノ加工」・「3次元造形」の技術も必要になってきます。このように、ひとつの研究室の中でも複数の学問が必要とされていますので、機械工学類ではコースの枠組みにとらわれずに研究室に配属可能としています。コース配属した時点でそのコースに所属している研究室に配属されるというのが一般的だと思います。この場合、2年生の前期終了時(本学の場合)には自分の興味ある研究室を選択しなければなりません。2年生前期では、機械あるいは工学の基礎をかじり始めたばかりで、研究室の専門を十分に理解できない場合も多いと思います。その点本学の機械工学類では、3年生後期までじっくりと専門科目を学んだ後に研究室を選択できます。専門科目を学んだ後に、興味の対象が変わることもあるかもしれません。そのような場合でも、4年生になる時点で興味のある分野を選択できることになります。あるいは、数理コースで学んだ数理の能力をエネルギー関係や材料関係で発揮したい!というようなこともできると思います。ですので、本学の機械は専門分野を絞るのまでに非常に沢山時間をかけることができます。

特徴的な「実践的科目」により実戦力が鍛えられ、研究のイメージが湧く!

機械工学類の特徴的な科目として、機械工学基礎実験、機械工学総合実験、機械工作実習、機械工学特別演習という講義があります。いずれも実習科目となっていて、機械工学基礎実験では専門科目にリンクした基礎的な実験(例えば円管内の水の流れの解析等)を行って、専門科目の理解を深めることができます。また、機械工作実習は、モノづくりの基礎となる工作機械の使い方を習得する科目です。いずれもどこの大学の機械工学系で行われているものだと思います。ここでは、本学の機械工の特徴的な科目である、機械工学総合実験、機械工学特別演習について詳しく説明します。

それぞれの科目の特徴は上記の通りです。①、②の違いはグループか個人かというところにあります。①では、グループでひとつの課題に取り組みます。課題は必ずしも研究室の研究テーマに沿ったものに限らず、比較的自由に設定できます。ですので、実際の研究室のテーマに触れることは無いかもしれませんが、研究室で研究をするということを体験できることや、先輩たちの様子から研究室の雰囲気を存分に味わうことができます。

②では、まず1Q(8週)かけてじっくりと研究室見学を行います。今の所(2020, 2021年度)、感染症予防の観点からオンデマンドの動画による研究室見学となっていますが、これだけ時間をかけて研究室を見学できる機会はそう多くはありません。研究室を見学して、いよいよ第4Qに研究室配属となります。この際、自分の行きたい研究室の希望を出すことができます。もちろん希望の研究室にも枠があるので全て希望通りとはいきませんが、かなり自分の意志を反映させることができます。そこで、実際に卒研の一部を体験することで、4年生進級時のイメージと実際の乖離を少なくすることができます。また、教員との相性を事前に確認できることも大きなメリットになると思います。

卒業後も幅広い分野で活躍!

4年生で卒業研究を終えると大学を卒業することになります。機械系に進学した約6-7割の学生は大学院へと進学します。このことからも、機械系学生が研究を魅力的に感じている様子がわかると思います。進学しない学部生および大学院修士課程修了学生の大半は就職することになりますが、機械系の学生は学部生・修了生(旧機械工学類の実績)いずれもほぼ100%の就職率を誇っています。新機械工学類となってからの卒業生はまだ出ていませんので、実績はありませんがモノづくりに関して幅広い知識をもつ機械系の学生は非常に就職が強いと断言できます。また、企業や職種の幅が広いのも大きな特徴のひとつと言えます。

代表的な就職先企業は以下の通りです(旧機械工学類・機械工学専攻での10年の実績から複数入社実績のある企業を中心に抜粋)

※太字は院生のみ実績がある企業

アークレイ、アイ・オーデータ機器、㈱アイシン、アクトリー、IHI旭化成㈱ANA、石川テレビ、いすゞ自動車出光興産、EIZO、NTN、NTTドコモ、オークマ㈱、オリンパス、花王㈱金沢村田製作所河合楽器製作所、川崎重工業㈱、関西電力、キタムラ機械、キヤノン㈱、京セラ㈱、クボタ㈱、コマツ、㈱神戸製鋼所、三協立山㈱、ジェイテクト、シャープJFEスチール、澁谷工業㈱、島津製作所信越化学工業、㈱スギノマシン、スズキ㈱、SUBARU、住友化学㈱、セイコーエプソン㈱、ダイキン工業、ダイハツ工業㈱、中部電力㈱、チューリップテレビ、津田駒工業㈱、テレビ朝日、テルモ㈱、㈱デンソー、帝人、トヨタ自動車㈱、トヨタ紡織㈱TOTO、JR東海、東芝東北電力東レ、凸版印刷、㈱豊田自動織機、中村留精密工業㈱、名古屋鉄道、㈱ニコン、JR西日本、日揮、日産化学工業、日産自動車、日本ガイシ㈱日本車輌製造㈱、日本精機㈱、日本精工日本製鉄 (新日鐵住金)、日本特殊陶業、ノーリツ、パナソニック㈱、パナソニックエコシステムズ、PFU、JR東日本、日立化成、㈱日立製作所、日立造船、ブラザ-工業㈱ブリヂストン、㈱福井村田製作所、㈱不二越、富士通㈱、富士電機、北陸銀行、北陸電力㈱、本田技研工業㈱、㈱マキタ、マツダ㈱、三菱鉛筆、三菱化学、三菱ケミカル、三菱自動車工業㈱、三菱重工業㈱、三菱電機㈱、村田機械、ヤマザキマザック、ヤマハ発動機㈱、ヤンマー、㈱LIXIL、YKK㈱、YKKAP㈱ 等


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